- 即日退職したいけど有給が消化できないと困る方
- 単純に即日退職したい方
- 有給以外の退職金・給料未払いなどは大丈夫なのか?知りたい方
- 即日退職でも損をせずに面倒くさい手続きを簡単にできる方法を知りたい方
そのような深刻な悩みを抱えておられる正社員・アルバイト・派遣社員・契約社員で働いている方へ向けて、某大学(1.2年は和泉3.4年は駿台)法学部卒のユカリが解決策を徹底的に調査しました。
正社員でも即日退職・有給なしなんてあり得るの?
結論から言うと、即日退職時に有給休暇消化できないことは絶対に起こりません。
即日退職する時の有給休暇の消化について、
- 即日退職する時の有給休暇消化を保証する法律
- 即日退職時に有給休暇消化を拒否されたら?
- 即日退職で有給休暇の買取はしてくれるの?
このような知識を持っておくことで、即日とは言えスムーズに退職ができるかと思います。
即日退職時に有給消化を保証する法律は?
色々な都合で即日退職を考えたはいいが、「有給はちゃんと消化できるのか?」と不安に思う方もおられるかと思います。
法律的にきちんと有給休暇を消化して退職できることは、労働基準法39条労働者の年次有給休暇に関する規定により定められています。
労働基準法39条
労働基準法39条は、『即日退職』、『そうでない退職』その『退職の仕方』によって適用の仕方が変わるものではありません。
有給休暇消化の手続きをした上で安心して即日退職することができます。
正社員が即日退職したら有給休暇の買い取りはしてくれる?
退職時に有給休暇を消化しきれないことは起こり得ます。
しかし、いわゆる有給休暇の買い上げは違法ということになります。
労働者の心身のケアの為という有給休暇の制度趣旨と合わない為、厳しく運用されるようになった経緯があります。
昔は買い上げは普通だった
2~30年前は例外的に行われていたこともあったようですが、コンプライアンスの徹底が叫ばれる現在は昔とは変わりました。
買い取りは不可能でも、退職に有給休暇の消化は必要で大きな損になることはないので安心していただければと思います。
正社員が即日退職した時に有給休暇消化を拒否されたら?
退職を願い出たら『有給休暇を消化させないと言われた』
これは間違いなくブラック企業と言えます。
上司と有給休暇について話す時はICレコーダーで録音するなどの準備は不可欠です。
ICレコーダー【秘密の録音】
盗聴にも似た行為に思うかもしれませんが証拠とする為の秘密の録音は盗聴とは全く違い、法律的にもその行為は保護されているので安心してください。
携帯電話でも精度の高い録音が簡単にできるので、退職についての話し合いをする際には、前もって準備をしておくことを特におすすめします。
正社員・アルバイトの即日退職・有給休暇の他にもお金のことで気になることがある・・・
即日退職に限らず退職する際には様々なお金に関する手続きをしなければなりません。
- 給料未払い分はちゃんともらえる?
- 即日退職したら退職金は大丈夫?
- 即日退職したら損害賠償されるなんてことはないの?
こういった疑問もスッキリと解消しておくべきです。
アルバイトが即日退職しても給料未払い分はちゃんともらえる?
未払いの給料が残っている場合は『ちゃんと支払われるのか?』不安に思う人もいるはずです。
しかしそのような心配は全く必要なく、働いた分のお金はきちんと受け取れます。
給料受け取り・法的根拠
労働の対価としての給料の受け取りは労働基準法に定められた権利です。
厚生労働省:賃金について
こちらには未払い給料の受け取りを含む様々な賃金の受け取りに関する問題の事例が掲載されています。
正社員が即日退職したら退職金は貰える?
未払いの給料や残業代と違って退職金は、会社に支払いが義務付けられているものではないんです。
退職金の支給には法的根拠はなく、勤めていた会社の退職金制度によって支給されるかどうかが決まります。
退職金制度の現状
実際に中小企業には退職金制度がない会社が数多くあります。
- 退職金を支給する基準(勤続年数・基本給)がはっきりとしている
- 最初に退職金が出るという説明を受けた
このような場合、即日退職したからといって退職金が支払われないということはありません。
正社員・アルバイトが即日退職したら損害賠償請求されることはあり得る?
もし即日退職することによって会社に損害が出ることが確実だったとしましょう。
そのような場合、会社から損害賠償請求される可能性が大いにあるので、注意が必要です。
退職時の損害賠償請求訴訟の現実
ただ実際は、
- 労働契約に損害賠償の可能性を入れるのはNG
- 即日退職によって損害が生じた立証
等会社側にもハードルは高く、損害賠償請求訴訟まで発展するのはかなりのレアケースと言えます。
即日退職│アルバイト・正社員で何か変わる?
アルバイトの場合(試用期間中を含む)
試用期間中も含めて、アルバイトをしているが即日退職したい方がいたとします。
民法では、辞める2週間前に会社に退職を申し出ることが義務付けられています。
退職までの2週間
通常この2週間を、有給休暇で消化するケースがほとんどです。
アルバイトでも有給休暇が残っていれば即日退職は可能ということになります。
正社員の場合
有給休暇が2週間残っているのであれば即日退職が可能ということになります。
民法627条に、『雇用契約は退職を申し出た2週間後に解除となる』と定められています。
就業規則の法的拘束力
例え雇用契約・就業規則に退職は1ヶ月前に申し出ることとあっても、その条文に法律的な強制力はありません。
即日退職は可能ですが、最後のモラル・マナーは守りたいものですね。
【正社員・アルバイト】即日退職したい・・・色々気になること
即日退職するにあたって、気になる点がいくつかあるのでは?と思います。
- バックレ(あまりおすすめしません)退職届はどうする?
- 即日退職→有給休暇消化→消化理由は?
- 即日退職した時の引き継ぎについて
- 即日退職は迷惑?
このような疑問点をスッキリと晴らしていきます。
即日退職時の退職届
退職届を上司や人事部に直接渡すのに抵抗があるという方もおられるかと思います。
退職代行サービス等を使った場合、退職届は郵送で会社に送ることになるのでわざわざ会社に出向く必要はありません。
退職届が持つ意味
そもそも退職届の提出は義務ではなく、会社の都合という側面が強いんです。
注意点として、郵送は内容証明で送る必要があります。
正社員・アルバイトの即日退職時の有給休暇消化の理由は?
会社によっては有給休暇取得に理由を書かなければならないというところもあります。
結論的には通常の有給休暇取得する際に理由は必要ありません。
病欠や忌引き等とは異なるので私用の為で済みます。
有給休暇の事務的な手続きするのは会社
実際に即日退職する場合は、当事者は会社に出向かないので全て会社側で処理されることになります。
正社員が即日退職する時に引き継ぎはどうする?
勤めていた部署や勤続年数によっては引き継ぎが必要になることもあると思われます。
しかし即日退職する際に引き継ぎをしなければならないという法律的な義務はありません。
マナーは守るべき
ただ義務がないからといって、引き継ぎしなければ困ることがあるのが分かっているならば、きちんとするべきだと思います。
引き継ぎをしなければならないのはわかってはいるが、会社に行かずに退職の手続きをしたい方は退職代行サービスの利用を考えてみるのも良いかも知れません。
即日退職は会社には迷惑かな・・・
退職代行サービスを使えば引き継ぎについては解決できますが、『迷惑かな・・・』と思う方もおられるでしょう。
きちんと仕事をしてきた人ほどそう思いがちで、ズルズルと辞められないという話もよく聞きます。
迷惑をかけないために
引き継ぎすべきところをやらずに即日退職すれば迷惑をかけてしまうことになりかねないので、その点には十分に注意しましょう。
正社員・アルバイトが即日退職・まとめ
即日退職する際に知っておきたいことは、
- 有給休暇消化は法律的に保証されている
- 未払い給料も受けとれる
- 即日退職したからと言って引き継ぎをきちんとやれば損害賠償請求されるようなことはない
- 有給休暇の消化・アルバイトの方は注意
- 退職届は郵送でオッケー
- 迷惑をかけずに辞めよう
これらの点に注意してください。
退職することははっきり言ってかなりしんどいですが、次へのステップと考え、前向き乗り越えたいものです。
なんの後腐れもなく即日退職したいけど会社には行きたくない・手続きが面倒くさい人へ
退職代行サービスを使うことで退職に伴う面倒な手続きを簡単スムーズにクリアすることができます。
たくさんの退職代行サービスがありますが、弁護士が行う退職代行サービスであれば、
- 退職届
- 引き継ぎ
- その他会社との交渉
こういった面倒なことを依頼者の法的な代理人として、全て処理します。
退職代行を詳しく解説
業者によっては2万円から退職代行を行うところもあるので一度こちらをご覧になってみてください。
以上最後まで読んで頂いてありがとうございました。
一日も早く、スッキリした気分で日々過ごせるよう心から祈っています。